【親日国】カンボジア500リエル札に描かれてる日の丸の秘密。
日本からおよそ4330km離れたアジアの国、カンボジア。
人口約1470万人。インドシナ半島の南西に位置し面積は18.1万㎢で日本の約半分。東はベトナム、北西はタイ、北はラオスと国境を接している。日本との外交は1953年に始まった。成田国際空港からカンボジアのプノンペン国際空港までは直行便で約6時間で行ける、比較的近い国である。
そんなカンボジアはアジアでも屈指の親日国であることをご存知ですか?
今回はそのカンボジアの紙幣500リエル札に描かれている"日の丸"について書いていきます。
カンボジアの500リエル札
上記画像は2014年に発行された500リエル札。現在も使用されている現行紙幣だ。500リエルは広く流通されてる紙幣の1つで日本円で約13円(2019年9月現在)。表側に描かれている人物は2004年10月29日に即位した現国王のノロドム・シハモニ国王だ。
500リエル札の裏側をみてみよう。
紙幣中央には大きな橋が描かれている。その右側に注目してもらいたい。
では、なぜ日本からおよそ4330kmも離れたカンボジアで日本の国旗が描かれているのか。その秘密は描かれている『橋』が関係している。
◼︎描かれている橋について
この橋はODA(政府開発援助)で日本が無償で建設したもので『きずな橋』という。もう一度、橋の描かれている500リエル札の裏側をみていただきたい。
実は500リエル札を持っている手の方。親指がちょうどあるところにも橋が描かれている。これも日本が建設したものでこちらは『つばさ橋』という。
きずな橋はカンボジアのコンポンチャムにあり、メコン川に架けられている橋で2001年に開通した。カンボジア初のメコン川を渡る橋である。建設費5600万ドルは日本政府の援助によって賄われた。全長は1500m。
◼︎つばさ橋
カンボジアのカンダル州とプレイベン州の州境のメコン川に架けられた橋で2015年4月6日に開通した。ネアックルン橋とも呼ばれていて通称は『つばさ橋』。全長は640m。ASEAN諸国の物流の生命線である「南部経済回路」の一部であり架橋前はフェリーを使っていた。
『きずな橋』、『つばさ橋』のおかげでカンボジア国民の生活を助けただけでなく世界の物流もよりスムーズに行えるようになった。これらの感謝を忘れないという意味も込めて紙幣に描いているのだ。