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【なぜ?】北朝鮮の紙幣から金日成氏の肖像画が消えた理由。

核ミサイル問題などで度々、日本のニュースに取り上げられる国。"朝鮮民主主義人民共和国"通称、『北朝鮮』。東京から札幌ほどの距離だが日本とは国交はなく未だ謎の多い国でもある。日本から近く最も遠い国。今回はその北朝鮮の紙幣にまつわるお話をしたいと思います。

 

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上の画像は2006年に発行された5000ウォン紙幣。2009年に発行された貨幣より1つ前の紙幣で表側には若かりし頃の金日成氏が描かれている。
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一方、裏側には万景台(マンギョンデ)にある金日成氏の生家が描かれている。北朝鮮旅行ではお馴染みの場所だ。
これまでの北朝鮮紙幣には金日成氏の肖像画が使用されていた。もちろん全てではないが。2009年に発行された紙幣にも金日成氏の肖像画が使用されていたのだが2014年に風景画に差し替えられたという。現物を持っていないので画像の掲示ができませんがWikipediaなどでは確認することが可能(朝鮮民主主義人民共和国ウォン - Wikipedia)。
 
◼︎なぜ変更されてしまったのか?

実は金日成氏の描かれている紙幣は"折り曲げ厳禁"。万が一折り曲げてしまうようなことがあれば不敬により捕まってしまう。さらに折り曲げられた紙幣は受け取ることができない。そういった理由で北朝鮮国内ではとても厄介な存在だったのだとか。

そして、ハイパーインフレにより紙屑同然となった紙幣が国外に流出しそれを南朝鮮(韓国)の反共団体北朝鮮国内にバラまく事件が起きて以来、国外持ち出しは固く禁じられている。そのような背景から金日成氏の肖像画から風景画へ差し替えられたのだという。

現在、北朝鮮国内では北朝鮮ウォンの流通は稀で主に中国人民元が利用されている。

(※情報に誤りがあった場合は調査後に変更いたします。)